2012年9月8日土曜日

神様

"神様"


平です、

今回は、人生で一番大切な話をします。

これからあなたが人生を生きていく上で
本当に本当に大切な考え方をシェアします。

いつも私はスケベな事や冗談ばかり
言って、おどけた態度をしていますが
今回は真剣にお話させて下さい。

また、同時にこの話を聞いて、気分が
悪くなる人が出るかも知れません。

何かの宗教じみた話をしているように
聞こえるかも知れません。

偽善者ぶった話をしている、と
思われるかも知れません。

しかし、はっきり言っておきますが
今回の話は、あなたが仏教徒であろうと
キリスト教徒であろうとユダヤ教徒だろうと、
バラモン教徒であろうと関係ないです。

無宗教でも何でも関係ない話です。

偽善者とか、正しいとか悪いとか
そんなちっぽけな事は関係ない話です。

生きていく上で絶対に外してはいけない
根本的な考え方を教えます。

理屈抜きで大事な話になりますので
真剣に聞いて下さい。

….

もうすでにお話した通り、私は数年前
年収5億円を2年間もらいました。

ごく普通のサラリーマンだった私が
ちょっとしたきっかけで大金を手にし、
夢のような毎日を手にしました。

本当に夢のようでした。

毎日、毎日、違う愛人をかこって
ホテルで浮気をしていました。

ポルシェに乗って、1億円ほどする
マンションを東京に購入して、海外にも
投資をしたりして、本当に全てが
夢のようでした。

自分は無敵だと思っていました。

何をやってもうまく行く、俺は
魔法の力を手に入れた、と思い込んで
いました。

リストにメールを送ったらお金が
ちゃりーんと入るATMを手に入れた
気分になっていました。

リストの人達は自分の信者で、
何を言っても、嘘を言っても
信じてお金を払う、いいカモだと
思っていました。

お客さんはほとんどがバカで
教材マニアで俺にお金をつぎ込む
信者どもだ、と思っていました。

高いステータスを意識してわざと
偉そうな態度をとったり、言い方を
強い口調にしてみたりしていました。

服装や持ち物を高級にして見た目でも
相手に高いステータスを表現して
いました。

権力を手に入れたいと思って、
それらしき本などを研究して周りの
人達に試してみたりしました。

心理学の本も研究して、どうやったら
自分が相手より有利にたてるかと
考えていました。

メールを送る時もわざと返信を
若干遅くしたりして希少性の効果を
狙ったりしました。

巷の本に書かれている方法を使って
心理合戦を一人で行っていました。

自分が一番になる事を考えていました。

どうすれば自分が得をするか、を
考えていました。

そして気が付いたら全てを失っていました。

ほんの数年間の夢は、気が付くと
一瞬で消えてなくなりました。

私は妻を失いました。

愛する二人の娘も失いました。

数年間で稼いだ何億円もの大金も
気が付くと消えてなくなっていました。

愛人たちもお金がなくなったらすぐに
どこかに消えてしまいました。

信頼していた友人達にも裏切られ
裁判問題に発展しました。

全てを失ったのです。

あんなにうまく行っていたのに
まるで夢から覚めたように全てが
うまく行かなくなりました。

もうどうしたらいいか分からなく
なっていました。

冗談ではなく、本当に自殺を考えるほど
深いうつ状態になりました。

毎日毎日、考えました。

なんで自分がこんな目に会うんだろう、

なんで自分だけがこんなに悪い目に
会うんだろう。。なんで俺が。。

俺は何も悪く無い、俺のせいじゃない。。

そう考えていました。

しかし、最後に気が付きました。

『全ては自分のせい』

という事に気が付いたのです。

全ては自分が蒔いた種だという事に
気が付きました。



今、本屋さんに行くとたくさんの
マーケティング、ビジネス、心理学、
セールス、コピーライティングなどの
本が並んでいます。

それらの本にはたくさんのテクニックが
書かれています。

ロバートチャルディー二さんの本で
『影響力の武器』という本にも
たくさんのテクニックが書かれています。

社会的証明があれば人を説得できる。

権威を表現すれば人は従う。

好意があるフリをすれば人はあなたを
好きになる。

希少性を意識すれば人は急いでそれを
手に入れたくなる。

など、心理学にはたくさんのテクニックが
あります。

私自身、そういう本を読んで研究して
どうすれば人を騙す事ができるかを
考えていました。

どうすれば自分がもっと稼ぐ事ができるのか?

どうすれば人より得をする事ができるのか?

どうすれば美人を洗脳して好き放題
セックスする事ができるのか?

自分、自分、自分、自分、自分、自分、

全て自分の事を考えていました。

そして全てを失ったのです。

...

そこで私は一つ思い出したのです。

私は40才まで単なるサラリーマンでした。

そんな私が起業するきっかけになったのは
当時働いていた建築会社が倒産した事でした。

その会社の社長にはある複雑な理由で
子供の頃からお世話になっていました。

なのでその会社が倒産した時、私は会社の
借金、1億円を引き取りました。

当時単なるサラリーマンだった40才の私が
ただお世話になっていたから、という理由で
1億円という大金の借金を引き受けたのです。

その1億円の借金を引き取ったのがきっかけで
私は自分で建築会社を立ち上げました。

サラリーマンでは絶対に1億円は返せない、

そう思ったからです。

なので起業して死に物狂いで働けば
借金を返済できるかも知れない、と
考えたのです。

しかし正直言って、本当に返せるかどうかは
あまり考えていませんでした。

はっきり言うと何も考えていませんでした。

起業資金は、私の妻が親戚に土下座をして
頼んで集めました。

人に頭を下げるのが嫌いな私の代わりに
妻が土下座をして資金を集めました。

その資金でスタートしました。

そして神田昌典先生という方の本に出会い
彼の実践会に入会し、マーケティングを
学びました。

そして教わった事を誰よりも早く実践して
神田先生に報告していました。

すると先生から認められて彼の本、
「非常識な成功法則」に私の話を出して
もらいました。

そして自分自身もコンサルタントになり、
人から相談を受けるようになりました。

そして実践マーケッターとしての収入と
建築会社の収入を合わせて年収が
一億円になりました。

借金一億円も全て返済し、自分自身は
億万長者になる事ができたのです。

そして次にマーケティングをネットで
販売する事を開始し、情報ビジネスを
スタートしました。

当時、まだ今のようにCDやDVDではなく、
カセットテープ、ビデオテープで販売していた
時代です。

懐かしい時代です。

(ちなみにですが実は情報ビジネス界で
CD、DVDで販売し始めたのは私が最初です!)

そしてそのネットビジネスで成功し
年収が3億円、5億円、5億円と増えていったのです。

..

ここまでの軌跡を考えていて、一つ興味深い事に
気が付きました。

こういう風に成功していった当時の私は、実は
ほとんど心理学などの事は考えていなかったのです。

マーケティングは学んでいましたので、基本は
押さえてコピーを書いたり、チラシを書いたり
していましたが、実はそこまで心理学の事を
考えてはいなかったのです。

思い出してみれば、ほとんど自分が得をしたい、
という事は考えていなかったのです。

倒産した会社の責任を受けたり、神田先生に
認められたかったり、困っている中小企業の
社長さんたちを助けたかったり、

自分の事はあまり考えていなかったのです。

自分の事は忘れていたのです。

自分の事より他人の事を考えていたのです。

そして私は知らず知らずのうちに成功したのです。

自分を忘れて、まず相手の事を考えていたら
いつの間にか成功してしまったのです。

この事に気が付いて私は驚きました。

巷で溢れかえっているビジネス書には、
いかにして相手より有利に立てるのか、
いかにして相手を納得させて商品を
売りつける事ができるのか、

どうすれば自分が得する事ができるのか?

というテクニックがたくさん書かれています。

しかし、それらのテクニックを使うほど
不思議な事に商売はうまくいかなくなるのです。

そしてそれらのテクニックを忘れて自分自身の事を
忘れて、相手の事を考えれば考えるほどなぜか
ビジネスがうまくいくようになるのです。

『神様は見ているのです』

こんな事を言うと怪しいカルト宗教のように
聞こえるかも知れません。

私自身無宗教であり特定の宗教に所属している
わけではありません。

ここでいう『神様』とは何か宗教的な意味合いを
示しているのではなく、宇宙を創造した何か大きな
存在を言っているのです。

私にははっきりと分かりません。

しかし、何か大きな力が働いている事だけは
確かだと確信し始めているのです。

とにかく私が言いたいのは、

「自分の事しか考えない人は神様に見放される」

という事です。

逆に、

「他人の幸せを願う人は神様に救われる」

という事です。

私は40才で起業してから年収1億円、3億円、
5億円と増えている時、実は自分自身の事は
あまり考えていなかったのです。

逆に自分以外の人に喜んでもらいたい、
幸せになってもらいたい、助けて上げたい、
そう考えている事の方が多かったのです。

その結果、成功できました。

しかし、年収5億円に達した時、私は態度が
変わりました。

考え方が変わりました。

自分を中心に考えるようになったのです。

お金が無かった時、土下座をしてお金を集めてくれた
妻の存在を無視し、若い愛人を集めてセックスを
していました。

自分の事を信じて教材を買ってくれたお客様の事を
いいカモ、バカな信者、教材マニア、金づる、
ATMと思っていました。

お客様から頂いたお金をもっと多くの人を救う事に
使わずに、自分の欲求を満たし、もっと楽にお金が
増える事を狙ってマカオに投資したりしました。

自分の事を支えてくれていたたくさんの存在を
忘れ、大柄な態度をとり、尊重する事を忘れ
心から感謝する事を忘れ、自分よりまず相手を
喜ばす気持ちを失っていたのです。

自分だけが良かったらそれでいい、

そう思っていたのです。

そして私は気が付いたらお金を失っていたのです。

そして気が付いたら妻を失っていたのです。

全て、自分の責任だったのです。

神様に見放されたのです。

私はこの事に気が付き、涙が溢れ出ました。

どれだけ自分が自己中心的で、エゴの塊で、
悪い人間なのかに気が付き、自分が大嫌いに
なりました。

もう全て手遅れだと思いました。

死んだ方がマシだと思いました。

しかし、そこで思いとどまって考え直しました。

「一からやり直そう」

そう思い直しました。

また一から全てをやり直そうと思いました。

そしてこれからは心を入れ直して、できるだけ
相手の事をまず考えるようにしよう、そして
自分が得するより、まず相手が得する事。

自分が儲かるビジネスをする、という考えではなく、
本当に困っている人をどうすれば助けてあげる事が
できるのか?

それを第一に考える事を優先順位に置こう、

そう考えるよう決意しました。

そして現在では少しずつ経済状況は改善していき
少しずつですが、また状況が良くなってきています。

妻への慰謝料返済はまだ10年かかりそうですが
時間をかけて罪を滅ぼしたいと思っています。

自分以上に相手の事を考えるのは本当に難しいです。

そんな事を完璧にできるのは神様しかいないと
思います。

私自身、油断するとすぐに自分のエゴが出てきて
妙なテクニックを使おうと考えてしまいます。

もしかしたら私は一生かかっても自分のエゴを
捨てる事はできないのかも知れません。

しかしそれが人間なのかもしれません。

完璧にはできないと思います。
それが人間なのだと思います。

しかし、私はもう二度と同じ過ちを犯したくないです。

これ以上神様に見放されたく無いです。

なので、これからは少しでも多くの人達に役に立てる
自分になりたいと思っています。

偽善者っぽい発言になると思います。

格好付けている風に聞こえると思います。

しかし、全てを失った私にはこういう風に
考え直す以外に道は無いように思います。

神様は見ているのです。

テクニックは捨てて下さい。

本当に成功したいのであれば、妙な小細工を
捨てて下さい。

テクニックの時代はもう終わったのです。

私と同じ過ちは犯さないで下さい。

...

今日は、自分自身に言い聞かせる
文章になりました。。。

みんな、本当にありがとう!
そして今まで本当にすみませんでした。

平秀信






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