今私はマレーシアのクアラルンプール(KL)にいます。
孤独の旅の第1ステージを終え、静かに暮らしています。
なぜKLを選んだのか?
なのですが、
マレーシアは物価が安く、治安がとても良いです。
それにマレー人は親日的です。すごく親しみを覚えます。
それが第2の理由です。
第1の理由は、
旅も1ヶ月を過ぎた頃です、
当時私は、Mrxの課題に耐えられなくてMrxと決別していました。
そして、思うまま当てのない旅を続けているとき、
無性にコーヒーを飲みたくなりました。
しかし、お金をできる限り使わない旅をしていましたので、
コーヒーを飲むことさえ躊躇していました。
KLのブッキビンタンという町を歩いているとき、
一軒のコーヒーショップがありました。
何かの力で引き寄せられ、そのお店に入っていきました。
入った瞬間に空気が違います。
何だろう?
この静けさはなんだろう?
私の他に人が誰もいない、
それもありましたが、不思議な静けさでした。
私はコーヒーを頼みました。一口飲むと・・・
うまい!
本当においしいコーヒーです。
私は小説家ではありませんのでうまく表現できませんが、
酸味と苦みがほどよく混じり合った絶妙のバランスです。
そのコーヒーを飲みながら、店内を見回すと1冊の本に目に止まりました。
一頁目を開いたとき、私の目に飛び込んできたものは、
私の得たい答え、孤独の旅で求めていた答えでした。
いえ、答えかどうかはわかりません。
しかし、私が忘れていた、私が成功した唯一の理由が書かれていたのです。
それから1週間、このコーヒーショップに通い続けました。
朝10時の開店と同時にお店に入り、夜8時までいました。
そして、その本を読んでは考え、考えては日記を書きました。
1週間繰り返したのです。
本を買えばいいのですが、お金を使いたくないのと、
荷物が増えるのが困るので買わなかったのです。
コーヒーは高いものでしたが、朝食と昼食を抜いてその費用を充てました。
お店には、若い女性の店員と男性の店員が交互で働いています。
文句を言われるかなと思いましたが、
一言もなく、ただ静かに働くだけです。
この1週間で私は、なぜ自分が成功したのかを明確に知ることができ、
なぜ挫折したのかを知りました。
そして、成功も挫折も今の自分にとって必要だったのだと悟りました。
この本を紹介したいところですが、やめておきます。
ご紹介すると、皆が探し始め、読み、わかったような気がしてしまいます。
気がするだけで、深く理解できないのではないかと思うのです。
旅の途中、一人の弁護士さんと出会いました。
日本の方ですが、
私はこの方だけに、本を紹介しました。
なぜ紹介したのかというと、今必要と思ったからです。
11日間ほどご一緒したのですが、彼から生きる難しさを教えられました。
本は、なぜ読むのでしょうか?
知識を得るためでしょうか?
何かを学ぶためでしょうか?
それとも、お金儲けのためでしょうか?
私がなぜ本を読むのか?
それは、行動のきっかけが欲しいからです。
人は行動しようとするとき、なにかきっかけが必要です。
誰かに背中を押されればいいのですが、
背中を押してくれる人は早々いません。
なので、私は動くことを躊躇しているとき、
迷っている時に本を読みます。
そして、一気にことをなすのです。
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