何日かを共にした。
黄色い布をかぶり、ボロボロの靴。お金など1円も持っていない。
俺は尼さんに何度となく質問した。
俺の人生は何なんでしょうか？
あなたは、今の人生をどうやって生きてきたのですか？
俺は、働いてきました。無我夢中で働きました。
それしか自分の存在を認めてもらうことはできないと思ったのです。
あなたは働いてきたのですね。そして、いまの自分を作った。
では、もっと働くことが大切ではないでしょうか？
働く中で、あなたは何かを学び、そして成長してきた。
あなたは、人生のすべてを働くことで学んだのです。
もっと働きなさい。そして、もっと学びなさい。
それがあなたがやるべきことです。
俺は、頭の中がぐるぐると回り始めた。
そして、ジレンマに襲われた。
こんな旅をしている場合ではないのか？！
俺は今すぐ帰り働くべきなのか？
しかし、帰れない。
なにも得ていないのに帰れるわけがない。
どうしたらいい・・・
俺は、ｍｒｘにメールした。
ｍｒｘはこう答えた。
「平さま、考えてください。もっと、もっと深く考えてください。
今帰らないとだめになるような会社なら、潰れた方がいいです。
平さまの力なら、どこの国でも、いつでも起業して成功できます。
自分のコアを探してください。今はそれだけを考えてください。
しかし、帰ろうと帰るまいと私には関係がありません。
平さまが決めることです」
俺は旅を続けた。
中国は寒い。食事の仕方もわからない。何かを聞いても
言葉が全く分からない。俺は愚痴をこぼした。
尼さんが笑いながら言った。
あなたは、文句ばかり言っていますね。
イライラして、何かを探して、何かを必要として、
私はあなたが、なにを言っているのかよく理解できないときがあります。
自分のことばかり考えているように見えます。
本当のところ、自分のことばかり考えているのでしょうね。
しかし、私はあなたが好きですよ。
あなたの中にも愛を感じます。
あなたの心の中に、何かが表れることを祈ります。
旅について、今の自分について思っていること、感じていることを
二人で話した。
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聞いてもらいたいと思います。
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平秀信
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