一般的には、ライバルに勝つためには
「常に彼らの一歩先へ行け」ということが言われます。
彼らが4つのセールスポイントを持っていたら、
5つ以上のセールスポイントを持て、
彼らが200万円使っていたら、あなたは300万円使え、
彼らが50人の従業員を雇っていたら、
100人の従業員を雇え、
そのようなことを言われます。
しかし、そんなドングリの背比べをお互いしていたら
冷戦時代のアメリカとソ連のような不毛な争いに
終わってしまいます。
そして結局は膨大な額の資金と時間を使うハメに
なり、新しい事に挑戦する気がなくなってしまいます。
肥大化した会社は先を見れなくなり、
いつも後ろを見て、他人の真似をするだけになります。
ではどうすればいいのでしょう?
逆に考えてみてください。
ライバルの一歩後を行けば、いいのです。
不毛な競争には参加せず、ライバルの超えるのではなく、
ライバルの下に行くのです。
具体的にはどういうことか想像できますか?
自転車が一番いい例です。
有名な自転車メーカーはこぞって
ギアの数やブレーキの強さ、本体の軽量化を
競っています。
しかし、その一方でギアを変えられない、
「普通」の自転車が売れているのもまた事実です。
その自転車には、確固たる利点があります。
シンプルで、安くて、メンテナンスもさほど
必要なく扱いやすいという点です。
もう一ついい例を挙げましょう。
聞いた話では、アメリカでは今、The Flipという名の
超シンプルで小さなビデオカメラが人気なようです。
その特徴は、
大きなスクリーンがなく、
写真も取れず、メニュー画面もなく、
イヤホンのジャックも、映像のエフェクトもない。
今の一般的なビデオをカメラが持っている
特性をほとんど持っていません。
シンプルで、使わない機能はない、
という点が逆にウケているようです。
簡単に持ち運べて、高級なビデオカメラは
買わないような人々に人気だそうです。
今回お伝えしたいことがお分かりいただけましたか?
競争相手よりも、多くの特徴、機能を付加
すればいいというものではありません。
それが少ない方が上手くいく場合もあるのです。
無駄な、使わない機能を増やすよりも、
本当に重要な、一番大事な点に磨きをかける
こともまた大切なポイントです。
ライバルよりも、特徴が少ないということを
気にする必要はありません。
逆にそのことに誇りを持ってください。
行き詰ったときは、物事を「増やす」ではなく、
「減らす」ということも頭に入れておきましょう。
1 コメント:
平様
こんばんは。
そうですよね!
どうしても他社の集客数や契約数などが気になる人が多いと思います。
しかし、私もあまり地場の他社がどんな事をやっているのかはチェックしますが、社員が何人でいくらの売上があって何棟しているかは気にしないようにしています。逆に他社が出来ない事や違う物を造る努力をしています。結局、イタチゴッコで切りがないように思います。
でも、差別化するのはすごく悩みます。
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