2010年9月9日木曜日

泣ける話

いい話が届きました。


私には7才になる娘がいます。

でも、話すことも遊ぶこともできません。
離れて暮らしているからです。

離婚したのです。

7年前に結婚。
新婚にもかかわらず
朝7時から夜中の2時まで仕事。

仕事、仕事に明け暮れる毎日で、
家庭のことはほったらかしでした。

休日はというと、
疲れている・・・という理由で、
1日中家の中でごろごろしている。
生まれたばかりの娘の世話もしない。

そればかりか、急な仕事が入ったとウソを言い、
パチンコ、キャバクラ通いをしていました。

そんなとき、思ってもいない不幸が私をおそったのです。
心臓病です。しかし、20時間にわたる緊急手術を行い、
奇跡的に助かりました。

麻酔から覚めた私は、机に置かれた一通の封筒に目がいきました。
それは、妻からの離婚届でした。

こんな時に、何で?・・・
添えられていた手紙には、今までの恨み辛みが激しい字で
書かれていました。

「なんで今なんだ!俺がこんな時に・・・」
私は、怒鳴り離婚届けを破り捨てたのです。

私は妻のことを愛していましたし、妻も思いは同じと
信じていました。

生後6ヶ月の娘を手放したくない。
私は病気と離婚の問題で頭がぐちゃぐちゃになり
人生に絶望しました。

何度か話合いをしましたが、妻との溝は埋めることができず、
離婚届けにサイン、妻と娘は実家に戻ったのです。

それから、7年の歳月が流れました。

ある日、友人が妻の実家を通りかかったとき
妻と遊んでいる娘を見かけました。

そのときの様子を携帯電話で知らせてくれました。
内容を聞き、私は自分の耳を疑いました。

どうせ妻は娘に私の悪口を言っているか、
お父さんは死んでいないことにしているだろう
と思っていたのです。ところが・・・

妻は、私の悪口を言うどころか、
お父さんは、働き者でとても尊敬できる人。
おまえのことをとても愛してくれた。

今は離れて暮らしているけど、
お父さんは、おまえのことをいつも心配して
くれているよ・・・
そんな話をしていたというのです。

友人は、妻に聞きました。
恨んでいないのかと?

私はうらんでいる。妻は答えました。
でも、娘に人を恨むことを教えたくない。
人を愛する人になって欲しい。

夫はとてもいい人でした、
でも、夫は、実のお父さんを恨んでいました。

その恨みをいつも持ち続けていたので、
私に対してあんな行動を取っていたのだと思います。
私がもっと早く理解してあげれば良かった・・
そう涙したそうです。

私は、7年間持ち続けていたもやもやが、
そして、同時に、自分の父親に対して持っていた恨みが、
霧が晴れるように消えていきました。

父を許してみよう。憎しみは何も生まないんだ。
そう理解しました。

2ヶ月後父と再会し、お酒を飲みながら、今までのことを
朝まで語り合いました。

父を許すことができました。誤解だったのです。当時
ほんのすこしだけでも話ことがあったら・・・・

父は泣いていました。私も、涙が止まりませんでした。

時間は戻りません。
しかし、これからの人生を素直に生きていけるとおもいます。

3 コメント:

匿名 さんのコメント...

泣けてきました。先のタクシー運転手の
話も併せてです。

いつか娘さんと再会できたら良いですね。

良いお話ありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

朝から涙が出てきました。

私の父親は肉体労働者でした。
なので、休日は家でゴロゴロしていましたし、
家のことは全くしていませんでした。

私は父親を恨んむことはありませんでしたが、

「親父のようにはなりたくない・・」

と常に思っていました。

今は私にも7歳になる子どもがいます。
家庭がいるという楽しみと、家族を守っていかなければならない
重圧の両方を感じている毎日です。

今だからこそ、父親の苦労、そして母親の優しさを
感じることが出来るようになりました。

匿名 さんのコメント...

家族構成がビックコミックの掲載と違うし、娘とディズニーランドへ行った写真が堂々とエルハウスにあったけど?

これって作り話じゃないの???