自分で会社を立ち上げて社長になった知人が
人にいつも同じ質問されると言っていました。
その質問とは「社員さんは何人ぐらいいるの?」だそうです。
その問いに「社員は5人ほどの会社です」と答えると、
大概の場合は、期待はずれだった、という反応をされるそうです。
いったい従業員が5人の会社の何が悪いのでしょうか?
恐らく一般的には「ウチの会社には100名の従業員がいます」
といえばみんな満足して「すごいですね!」と言うのだと思います。
それはなぜなのでしょうか?
社員を増やし、事業を巨大にするのが
全てのビジネスの目的なのでしょうか。
そうではなくて自分の会社に合った
適切な規模に留まってはいけないのですか。
教育機関の場合、例えば早稲田大学が
「もっと何千人もの教授やスタッフを雇って、
世界中に早稲田大学のキャンパスをつくろう!」
という方針を打ち出したらおかしいでしょう。
当然大学も利益は確保しなければなりませんが、
教育機関の目的は事業を拡大することではなく、
質の高い教育を提供することであるはずです。
物事にはそれぞれの目的にあった方針、
計画の作り方があるのです。
ではなぜ企業、会社という存在は常に人数や
規模を上昇させなればならない、
というプレッシャーに苛まれているのでしょうか。
あなたの会社が必要な人数は本当に
5人だけなのかもしれません。
その数は50人、もしくは300人かもしれません。
または、あなた自身と一台の
ノートパソコンだけかもしれません。
深く考えずに、人をたくさん雇い入れたり、
支店の数を増したりするのは絶対にやめてください。
あなたのビジネスに合ったペースでゆっくり成長し、
適切なサイズを見つければいいのです。
急激に大成長した企業が、
その変化に対応できずにほころびが出てくる、
というのはよくある話です。
小さい会社であることが、
成功への過程であるとは限りません。
それがあなたの会社の完成形でもいいのです。
よく考えてみてください。
中小企業は会社を大きくすることだけを
考えているかもしれませんが、大企業はどうしたら、
小回りのきく、柔軟な運営ができるかと悩んでいるのです。
一度巨大になってしまった企業はそう簡単には
その規模を小さくできません。
そのためには従業員を解雇する必要があります。
結果として当然社会的に大きな批判にさらされます。
いいですか、会社の規模が
小さいということを不安に思わないで下さい。
重要なのは、十分な売り上げがあって
持続可能なビジネスを行えているか、という点のみなのです。
私はたくさんの人間を雇い入れて、巨大なオフィスを借りて
大企業に成長してやろう、とは考えたことがありません。
少数精鋭の人材で驚異的な売り上げを出す、それが私のやり方です。
あなたの目標は何なのかを自覚し、
周りの人の意見に惑わされず、
目的に合った事業の運営を行ってください。
平
2 コメント:
平先生の言う通りだと感じます。というか道理に適っていると思います。
小さな会社は、フレキシブルに考え組織の隅々にまで行き届くのに、長い時間はかかりませんからね。
神田昌典さんのパートナーコンサルタントの皆は、基本が少数精鋭だと知って腰を抜かしたことがあります。
「なんで、数人でやって3年で10億円企業になれんのやろ?特別な才能があんのかな?運が良いだけなんかな?商品がいいのかな?」
いろいろ考えた時期がありましたが、その秘密はたくさんの教材やセミナーで耳にタコができるぐらい先生も言ってました。
すべてが、秘密なんですね。
マーケティングもセールスもマネージメントも管理もプロセスもコミュニケーションも、すべて。
規模ではなく、ライフスタイルや幸せが何なのかを知れば自ずと何を誰にどのタイミングでどうやるかが見えてきますから、それが具体的に分かれば一気に何が成功かも見えてきますね。
コメントありがとうございます。
少人数主義、これ私創業時からの自分への約束なのですが、それを貫いています。
でも、理念があるからではなく、人を育てたりするのが苦手で好きではないからです。
チャンスを与えるのは大好きなのですが、手取り足取りはダメですね。性格がせっかちなので。
mrxも一人でビジネスを行っていますが、日本で私や、伊勢さんと組んで、世界のどこかでコントロールしています。
そういう人間が、世界中に10人もいれば、大きなビジネスになります。
一人さんも、10人も弟子を指導して数十億円の年収です。
やはり、自分がどういうスタイルで、ビジネスを行いたいのか?
それを自分に問いかけ、見本となる人をモデリングする。これが大事だと思います。
私、このことに関しては、秘密はありませんで、なんでも質問してください。
といいますか、私ビジネスにおいて、マインドセットも、テクニックも、ノウハウも全て公開しています。
秘密はありません。
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