2010年5月8日土曜日

お客様はいつも間違っている?

今日は「客観性の大切さ」、ということについてお話します。

これは広告関係のお仕事をされている方に
関係のあるお話ですが、

ある一点において、広告をつくるという仕事は
他のどの仕事とも違う、といわれます。

それはお客様、つまり「クライアントを信用しない」、
という点についてです。

クライアントの言うことがいつも正しいと信じている
広告プランナーは、クライアントが本当に必要な広告ではなく、
ただ彼らが欲しい広告をそのままつくってしまうのです。

最初はそれでクライアントも満足し、問題ないかもしれません。

しかし、その広告が成功するとは限りません。

そのとき非難にさらされるのはクライアントの意見を
そのまま採用してしまった、広告プランナーです。

ビジネスマンは自分が売っている商品に関しては
盲目になってしまう、と言われます。

無駄な商品知識だけを頭でっかちに身に付けて、
お客様が本当に知りたい情報というのを見逃してしまうのです。

以前ダイヤモンドについての話をしましたが、

「このダイヤは何カラットで、仕上がりがこうで、
と詳細を延々と説明するよりも、

これを恋人にプレゼントすれば、相手はこんなに喜んで、
あなたの人生はより素晴らしいものになるでしょう。」

という風に説明された方が100倍心に響くはずです。

もしあなたが広告を人に頼むときは、あなたの言うことを
何でも聞いてくれる広告マンは絶対に信用してはいけません。

良い広告マンはお客様のことを信用しないのです。
彼らはいつもこう思っています。

「お客様はいつも間違っている」、と。

彼らは商品を作った人とは違う立場で、
客観的に商品を見つめることができているのです。

そしてあなたが自分で広告を作る場合、
お客様がどのようなことを考えているか、
その立場になって真剣に考えてください。

あなたが販売している商品ですからあなた以上に
その商品について詳しい人はいないでしょう。

ただそこでこだわり出しすぎてしまうと、
広告を見る人にとっては心に響かない、
的外れな広告になってしまいます。

これは人間関係などにおいても言えることですが、
自分の書く文章や発言した言葉を相手が
どのように受け取るのか、

それを客観的に考える、ということは非常に重要です。

もっとお客様がどうような気持ちであなたの商品を見るのか、
それについて客観的な視点で熟慮してみてみましょう。

同時に、あなたがどの仕事していようと、
いつも「ただお客様の言うこと聞く」だけではなく、
「お客様にとって本当に必要なことは何なのか」
という思考を、常に頭の片隅に入れておいてください。

そうすればあなたのビジネススタイルも、
きっと違うものになると思います。

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