こんにちは、平です。
前回に引き続き広告についてのお話をしますね。
私、アイコニックが好きなのですが・・・それはいいとして。
化粧品、香水、衣料品、そして飲料などの商品の広告は、
「芸術的」であったり、「派手」であったりと、
イメージが先行する広告が多いです。
それは商品自体にはっきりとした形がないから、という理由もありますが、
「その商品を買うことでこのような気分になれる」
というイメージを押し出すほうが広告としては効果的だからです。
そんな広告が街中に溢れるようになると、
例えば自動車の広告までもがそのイメージ広告に追従しようとしますが、
ほとんどの場合のその戦略は失敗します。
イメージを売っているのであれば、イメージを押し出した広告がウケます。
しかし、固形物としてはっきり存在している商品を売り出すには、
その商品自体を広告の前面に打ち出すことが必要となってきます。
あなたの売りたい商品はどちらの広告の方が適しているでしょうか。
こんな逸話があります。
ある著名なコンサルタントがイギリスの宝石商が集まる講演会に招かれ、
スピーチをしました。
彼はイギリス中から集まった宝石商の人間たちにこう言ったのです。
「私はみなさんに知っておいて欲しいことがあります。
実はダイヤモンドを買う人は、それが世界で一番硬い鉱物である、
などということには全く興味がないのです。
そしていわゆる4つのC、つまりColor(色)、Cut(形)、
Clarity(透明度)Carat(重量)についてはお客様に話さないでください。
人がダイヤモンドにお金を払うとき、その目的は他人を驚かせることです。
ダイヤを買うとき、男性は自分の愛する女性が喜ぶ顔を頭に思い描きます。
女性は自分の友達や、仕事の同僚、近所の人などの反応を想像するのです。
もしあなたがたが本当にダイヤモンドを売りたいのなら、
ダイヤモンドそれ自体の説明をするなんていう時間の無駄はやめてください。」
それを聞いた聴衆の顔からは笑顔が消え、その場は静まりかえりました。
彼は宝石商たちの、ある意味「宗教」とでもいえるような
領域に立ち入ってしまったのでしょう。
イギリスの宝石商たちは、彼らが宝石を売るときは、
イメージを売るのではなく、宝石そのものを売っているのだと、
かたくなに信じているのです。
そのせいかどうか分かりませんが、イギリスではあまり宝石は売れないそうです。
つまり宝石を買いに来るお客様には、そのダイヤモンドが
どのくらい輝いていて、重さがどのくらいで、ということよりも
「それをもらった人がどう思うか」、
ということについて詳しい説明をするべきなのです。
この話から私がお伝えしたいことがお分かりいただけましたか?
イメージを押し出すのか、商品そのものを押し出すのか、
広告を効果的に使うためにはこのこともしっかりと考えてみてください。
ここを間違えると、お客様を集めることはできません。
DRM広告、私たちはこれを推進しています。
なので、イメージ広告は作りません。
商品そのものを売る。商品を手に入れた人の感情を売る。
ということです。
明日、あなたのイメージを覆す、私が作った広告をお見せしましょう。
楽しみにしていてください!
2 コメント:
はじめまして、ジンボと申します。
私は大工を仕事としています。国産の無垢材
の住宅を提案させていただいておりますがどうしても、材料の良さや構造的なこと、あるいは環境問題に照らしてお客様に伝えたくなります。
しかし、お客様はそれとは別なことを思っているのでしょうか。DRM広告を勉強したいです。
平です。コメントありがとうございます。
まさにジンボさんの書かれている通りです。
お客さまが大工さんに求めるものは、「手抜きをしないでくれ」です。材料の善し悪し、環境問題関係ありません。
今のお客さまは、大工さんが家を作る・・・そういうイメージさえも持っていないかもしれません。
もし、私が大工で、仕事を取ろうと思ったら、どうするか?
まず、大工で生きるか、それとも工務店として経営者になるか?それを決めます。
大工はどうガンバても大工。なので、それ以上の収入を見込めません。しかし、お金ではなく、自分のやりたい仕事だけをやっていく、満足感は得られます。
収入が欲しかったら、大工をやめ、工務店を立ち上げます。そして、経営者として生きます。
経営者か職人か?どちらかを選択しなければなりません。
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