2010年1月14日木曜日

本当の幸せとは

孤独の旅をしているとき、尼さんと出会いました。

彼女に「本当の幸せ」を教わりました。

平さん、

メッセージを入れられて海に流されたボトルのように、
私たちは常に人生の波に揺られています。

そしてある日突然、誰か素晴らしい人間の手によってボトルを
発見してもらうことを密かに望んでいます。

もちろん私たちは夢や目標を持ち、
「幸せになる」ことを望んでいます。

しかし、私たちのほとんどはただ海の流れに身を任せるだけで、
「あなたの幸せの基準は何ですか」、と聞かれても何も答えられません。

平さんの世界に対するメッセージとは何でしょうか。

人生が終わるときにどんな足跡を残していたいですか。

あなたの「いつか…」のゴールはどこにあるのでしょうか。

道に迷ったときに、行く方向を定めてくれる北極星はありますか。

それとも無気力に毎日をただ過ごしているだけですか。


幸せはお金では測れませんし、手に入れることはできません。
健康であることや、長生きした、ということも
必ずしも幸せを測る基準になるとは限りません。

幸せの基準がはっきりしていないと、
いざ幸せが訪れてもそれに気付かないかもしれません。

では、幸せになるためには具体的にどうすればよいのでしょうか。

人は皆、「その気になれば何でもできる」、ということを知っています。
ただ不幸なことに、ほとんどの人間は
「自分が本当にやりたいこと」を知らないのです。

ある人が言いました。
「本当の幸せとは、本当にやりたいひとつのことに身を捧げることだ」、と。

あなたにとってのその「ひとつのこと」は何ですか?

木に喩えてみると、幸せというものは、
ひとつのことに身を捧げる「献身さ」
という名の大地があって芽生えるものです。

そして幸せの根となるものは「誠実さ」であり、
誠実であることだけが空に向かって育っていく幸せの幹となりえるのです。

個人の興味や、成し遂げた業績は、
幹から伸びる枝のようなものです。

そして喜び、落ち着き、満足といったものは、
枝の先端で日の光を浴びている葉っぱなのです。

献身という名の大地と、誠実さという名の幹がなければ、
喜びも、落ち着きも、満足も生まれないのです。

つまり本当に幸せになるには、
まず自分自身のことをしっかりと知る必要があります。

自分のやりたいことが何なのか分からなければ、
まず自分の目の前にある課題に対して献身的に、
誠実に立ち向かっていってください。

その過程で、あなたは自分がどのような人間かということを深く理解し、
追い求めるべき夢やゴールが見つかるのだと思います。

夢や目標を何も達成できない人生を送ることは悲しいものです。

しかしもっと悲しいことは、
夢とは山の頂上に待っているものだと思い込んで、
夢を追いかけることではないでしょうか。

夢を追いかけ、山を登る過程こそが、幸せなのです。

そいう言意味で、今を一生懸命生きている人こそが尊い存在なのです。
平さんは、今を懸命に生きているでしょうか。

尼さんは、微笑みながらこの話をしてくれました。

「あなたは、ただ旅をしているのではないですか?
もっとやるべきことがあるのではないですか?」

私は聞きました。

尼さんは答えました。
「やるべきことはあります。今それをしました」と。

もし、あなたが人生に迷っていたら、働く意味を見出せなかったら、
一人になり、自分自信と少しだけ向き合ってみてください。

心を開いて、自分と話をしてください。

2 コメント:

影山勝巳 さんのコメント...

心に染み入るメッセージ、ありがとうございました。そして、いつも本当にありがとうございます。

匿名 さんのコメント...

すこしでも、気づきがあればうれしいです