2010年2月4日木曜日

普通の人に褒められたら終わり

「バカになれ」

ジェームズ・クレイマーという人がいます。
彼の夢は数百万ドルもの株式ポートフォリオを管理することです。

彼が一声発すれば、ウォールストリートの人間が全員耳を傾けてくれる、
そうなりたいと思っています。

そのジェームズは今、小さな新聞のライターの仕事で
なんとか生計を立てています。

投資するお金は1ドルもないので、彼は自分の想像の中で
株式ポートフォリオを操作することに決めました。

すぐに彼は自分の自由な時間をすべて株式市場についての勉強に費やし、
その想像上の株が大きな損失を出したときには、
それがさも本当であるかのように苦しみました。

彼の株に対する入れ込みようは、
彼の友人達を心配させるほどの熱中ぶりでした。

そしてジェームズは株取引についての
新たなアイデアを生み出し始めたのです。

しかし、新聞社の上司には彼の奇抜なアイデアは採用されず、
記事としてそのアイデアを発表することはできませんでした。

そこでなんと彼は、自分の家の電話の留守番電話の応答メッセージに
彼の株に対するアイデアを毎日吹き込むことにしたのです。

つまり彼の家に電話をかけてくる人間は誰であろうと、
彼の株のアイデアを聞かされるはめになったのです。

当然、最も頻繁に電話をかけてくるのはジェームズの友人達です。
彼らは留守電にこう残しました。

「聞けよ、ジェームズ。俺達はお前のバカな
株式のアイデアなんか聞きたくない。
誰も興味なんかないし、もし興味があったとしても
そもそも投資するお金なんてない。
このメッセージを聞いたら電話をくれ。
言っておくがお前はバカだよ。」

ある日、マーティン・ペレツという人が、
ライターであるジェームズに雑誌の記事を書いてもらおうと電話をしてきました。

そこで彼は留守電の不在メッセージを聞き、
ジェームズのアイデアに興味を持ちました。

やがてペレツ氏は彼の日替わりの株式アイデアを聞くために
、毎日彼の家に電話をするようになりました。

ある日、ペレツ氏が電話をすると、
例の応答メッセージが流れませんでした。
その日はジェームズが電話に出たのです。

そこでペレツ氏はジェームズにこう言ったのです。

「初めまして。マーティン・ペレツと申します。
あなたの株のアイデアは私が雇っている株式ブローカーよりも素晴らしい。

どうです、私の5百万ドルのポートフォリオを管理してみませんか?」


この話は私がでっちあげたサクセスストーリーではありません。
ジェームズ・クレイマー(James Cramer)と
マーティン・ペレツ(Martin Peretz)は実在の人物です。

現在、ジェームズはウォールストリートでその名を知らぬ人はいない存在となり、
2億ドル以上のポートフォリオを管理しています。
彼のウェブサイト、WWW.THESTREET.COM には毎日数千人もの投資家が訪れています。

もしかしたらジェームズは友達の言うとおり、バカだったのかもしれません。

バカな人間でなければ留守番電話の応答メッセージに株のアイデアを吹き込む、
なんてことはしなかったでしょう。

そうです、自分の好きなことに自分のすべてをかけて集中し、
熱中できるバカな人間だけが2億ドルを持ったバカになれるのです。

あなたもジェームズのように、
自分のやりたいことに対してバカのように熱中していますか?

私も彼ぐらいバカになりたい、と思います。

追伸

神田昌典先生が、有名になる当初行っていたのが、
この「留守番電話」です。

留守番電話?何それ?
そう思う人にチャンスはありません。

留守番電話かー
考えもしなかったな・・・
やってみようかな?

成功は、そういう一歩からはじめるのだと思います。

成功したくないなら、このセミナーだけには来ないでください。
http://www.improbic.net/con/mrxtemplate/

1 コメント:

匿名 さんのコメント...

いつも楽しみにしております。
平さんのコンテンツ
投資に関するものがふえてきましたね。
バフェットのはなしとか。
投資とビジネスの関係とか平さんの考えをしりたいですね!
では、また。