2010年8月24日火曜日

最初から細部にこだわるな

おはよう。

今日も昨日に続き、建築に関係した
お話をします。

建築家というものは、

シャワー室のタイルは
どこのブランドのものを使うかとか、

台所のシステムキッチンは
どこのメーカーのものにしようか、

といったことは、
建物の設計図ができるまでは考えません。

そんな細かいことは
最初の段階では考えるべきではないのです。


それは建築のみに関わらず、
新しいアイデアを出すときには
非常に重要なことです。

もちろんディテールにこだわることは、
最終的には他社との違いを明確に生みだします。

しかし、初期段階で
細かいことにとらわれてしまうと、

プロジェクトの始動を
遅くしてしまう可能性があります。

実際にはどうでもいいことに
時間を使い過ぎてしまいます。

そこで決めた決断は、
どうせ後でまた変更されることが
ほとんどです。


細部については、
(最初のうちは)無視して結構です。

それを心配するのは後にしてください。


建築家が最初に
設計のアイデアを出すときには、
太い大きなペンを使います。

なぜか?

それは細いペンだと、
解像度が高すぎで細部までつい考えてしまうのです。

細かい線で、アイデア出しの段階から
完璧な設計図を書いてしまうのは時間の無駄です。


太いペンだと細かい図は描けません。

大まかな線と、四角形ぐらいしか書けません。

それがいいのです。

最初はそのような大まかな図を
頭の中で想像するのがいいのです。



こんな話も聞いたことがあります。

ディズニーでアニメーターの育成に尽力した
ウォルト・スタンチフィールド(Walt Stanchfield)

というアメリカでは非常に有名なアニメーターの方が
生徒に常にこう言っていたそうです。

「最初は、細部を気にするな。最初から
細部について考えることは何の良い結果ももたらさない」


当然、今日の話が建築やアニメについてだけではなく、
ビジネスプランを書くときにも当てはまる、というのは

いつもブログを読んでいただいてる皆様なら
お分かりだと思います。

ではいつ細かいことを考えればいいのでしょう?

実際、細部についての実用的なアイデアが出るのは
建築が実際に始まった後なのです。

その時にこそ、
細部について満足できるまで考え抜いてください。

いいですか?

最初は、大まかなアイデアのみを考え、
それが実際にプロジェクトとして実現する段階で

細部を磨き、
他のライバルにはない魅力的な製品をつくりあげる。


この考え方、あなたも実践してみて下さい。

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