2009年12月24日木曜日

生態系ビジネスー1

今日は生態系ビジネスの話をします。

「生態系ビジネス」の語源は、大学教授 田坂広志さんのものです。

田坂さんは私の好きな人の一人で、数年前、半年ほど
田坂さんの講義を聞きに行っていました。

田坂さんは、本も講義も素晴らしいです。
常に本質的なことを話します。
(最近の本は、詩的になってしまいどうかと思いますが)

その講義の中で、生態系ビジネスの話をされました。

モーニング娘を例えに、

一つの商品を企画したら、その商品が生まれるまでの物語
や、その商品が分解されていく様子の物語を売っていく。

一つのグループを作ったら、それをいくつかに分けグループを作る。
それをシャッフルしまたミックスさせる。

それを繰り返し、新しいファンを獲得して、
ビジネスを巨大化させていく。という内容でした。

現在、それを受け継いでいるのが、AKB48、EXILEです。

成功したビジネスモデルがある。(商品が違うだけ)
なので、売れて当然という気がします。

最終的に巨大化した組織はどうなるのか?
モーニング娘みたいな末路をたどるのでしょうが、
それも織り込み済み、というところでしょうね。

では、私たちのビジネスにおいて、生態系ビジネスを置き換えて
みると、どうなるのか?

実際にわたしが行っていることを話した方がいいと思います。

ステップ1:住宅会社Aを興す。Aを地域一番店にする。

ステップ2:1番店にしたノウハウを販売し、利益を確保する。


まずはこの二つのステップです。

起業するのは誰でもできると思います。
しかし、重要なのは、何かの分野で1番になるということです。

(もっと重要なのは、会社を存続させるということですが、
それは別の機会にお話しします)

私の場合は、日本で一番とか大きなことを考えるのではなく、
地元の長野県の茅野市という小さな町で1番になろうと考えました。

2年目にして工務店というジャンルで1番店になることができました。

工務店というのは、粗利益25%、経常利益5%というビジネスです。

なので、10億円の売り上げで、粗利益2億5千万円、
経常利益5千万円です。

どんなに頑張ろうと、この金額に少し上乗せできるくらいで
大幅な収益アップは見込めません。

普通は・・・

そこで私が考えたのは、自分が成功したやり方を
ノウハウにまとめ、それを販売するということでした。

自分が困っていることは、人も必ず困っている。
私の思考の中には、常にこの考えがあります。

なので、何かノウハウを作ろうと考えるときには、
今自分が何に困っているか、何が最も欲しいのかを考えます。

そして、その時即座に頭にひらめいたのが、

1.建築のコストを下げる ハウスメーカー並みの家を1000万円台で作る

2.見込み客を集める

3.セールスする

この3つでした。

他社の研究、コンサル会社の教材購入を徹底して行い、
2年間かけて、建築コスト削減法、平式チラシ、殿様セールスを
作り上げたのです。

平式チラシ、殿様セールスは、神田昌典先生に指導していただきました。

このノウハウを販売することによって、
年間5000万円(その後1億円強)を手にすることができました。

5000万円というのは、工務店の売り上げ10億円の利益に
匹敵します。

この5千万円は、私一人で行っていましたので、

私は20億円の売り上げのビジネスをやっている
ということになります。

私のやり方は独特なので、まねができないと言われればそれまでですが、
実際にこういうビジネス形態もあることを知ってください。

私は自分が得た知識は、人にも与えるべきだと思います。
独り占めすれば、自分だけは儲かります。

しかし、それで何になるのでしょうか?
一人で儲かっていったい何に使うのでしょうか?

ノウハウを広めれば、当然ライバルも現れます。
そのノウハウを自分が作ったノウハウかのように
再販する人も出てきます。

それでも、私はやるべきだと思うのです。

私たちは自分一人で生きているわけではありません。

多くの人に支えられ生きています。
社会がなければ存在することもできません。

であるなら、自分たちの得たものは、できる限り社会に
還元する。これが正しいビジネスのやり方だと信じます。

私のメンターであるmrxは、常に、
「人に与えることを考えてください。奪うことを考えないでください」
そう言います。

私は、師の言葉は絶対なので、「与える」ことをやっていきたいです。

ビジネスですから儲けるのは当たり前です。
儲けられなかったら、何もできません。

嫌な奴に頭を下げなければなりません。
それは、死ぬことより屈辱です。

嫌な奴に頭を下げたくないから、お金が必要なのです。

続きは明日お話ししましょう。

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