2017年11月6日月曜日

なぜ私を嫌う?

なぜあなたは私を嫌うのか?
   
トランプさん来ていますね。
  
アメリカは、ご存知かもしれませんが
いまだに根強い人種差別があります。
     
白人至上主義団体代表者のDNAに
14%黒人の血が混ざっていたという
記事でも話題になったように、
   
「完全に白人の血しか持っていない」
という人間はむしろマイノリティーであり、
   
私達はさまざまな種類の血を
受け継いで生きています。
   
私達日本人も、中国、韓国、モンゴルの血が
入っている人は多いです。
   
ある黒人男性が、「何もしていないのに、
どうして嫌われなければならないのだろう?」
という率直な気持ちを、
     
直接、白人至上主義の男性にぶつけました。
     
しかも、自分のことを大嫌いな相手を
何度も何度もハグをしながら。
         
アメリカのフロリダ大学で、
ある白人至上主義者がスピーチを行った時に、
彼を支持する人や、彼の意見に反対するものなど、
様々な人が押し寄せ場は大混乱。
   
ある白人至上主義者の男性を中心に
両者の言い争いが大きくなり、
ちょっとした騒ぎ担った時
   
偶然、黒人男性のアーロン・コートニーさんが、
その場に通りかかりました。
   
そして「自分のことを嫌う人と話す良い機会だ」
と、思ったのか、白人至上主義者である
男性の目の前に立ってこう尋ねました。
    
「なんで私のことが嫌いなんだ? 
何がいけない? 肌の色? 歴史? 
それともこの髪型?」
    
心の叫びのようでした。
    
しかし 、相手の白人至上主義者の
男性からは何の反応もなく
   
普通なら、自分が真剣に質問しているときに、
何も応えてくれなければ、
誰でも怒りを覚えますよね。
   
コート二-さんも、自分のことを
無視する彼の姿にだんだんと怒りを
覚えていったようで
  
普通ならば一発触発、大げんかに。。。
となりそうなところを、
コートニーさんの場合は違いました。
   
相手に怒りをぶつけるかわりに、
  
「彼が必要なのは愛なのではないか。
黒人とちゃんと接したことがないのでは?」
と考えたのです。
   
そして彼は驚くべきことに、
彼の体に腕を回し抱きしめました。
   
もちろん、白人至上主義者の男性は、
初めは驚いてコートにーさんの
ハグを拒絶しましたが
  
諦めずに抱きしめてくるコートニー
さんにとうとう根負けし、
なんと抱きしめ返したのです。
   
そして、コートニーさんはもう一度、
「なんで僕のことが嫌いなんだ?」
と質問をしました。
   
帰って来た答えは、「わからない」
   
今回の件に対して、コートニーさんは、
「あれは彼の本心だと思います。
彼自身、差別する理由を分かっていないんです。」
「たった1回のハグは、
世界を変えることだってできます。
シンプルなこと。」と語りました。
    
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この記事を読んでいると、
あくまでも自分とは関係ない事件のようにも
聞こえるかもしれませんが
私は、ふっと思いました。
   
何かを、誰かを拒絶している時、
それは、自分の頭でちゃんと考えて、
ちゃんと見て、聞いて、その理由が明確なのか
   
それとも、周りがそうだから、
または、世に出回る噂や情報にまどわされて、
嫌いなのか。。。
  
情報過多の時代には、
ついつい自分が考えるべき思考のスペースに
他人の情報が入って来てしまい、
まるで自分の考えたかのように、
固定されることがあります。
    
または「誰かから聞いた情報」が、
まるでガスのように自分の心の中に広がり
毒される時もあると思います。
     
今の時代だからこそ、情報はあくまでも情報。
   
人が言う事も「その人の意見」。
   
反対しないほうがいい、
嫌いにな っちゃいけないという究極論ではなく
    
自分でちゃんと考えて、自分の意見を持つこと。
  
周りに流されないこと。
その大切さを、このストーリーの裏に
見たような気がしました。
    
日本の情報は、今本当に飽和していると思います。
   
いろいろなソーシャルメディアで情報が
一人歩きして、事実かどうかもわからいまま
人々に影響を与えていることが
多いようにも思います。
  
鵜呑みにするまえに、自分で調べる。
そして考える。
この軸を常に持っていたいと思いました。
   
と同様に、このような事件は、
同じ人間として心痛いです。
   
彼が言うように、憎しみは憎しみしか生みませんが、
愛は愛を生むと私も信じています。
  
分離よりも統合。違いを慈しみながら、共存していく。
   
本当に、愛こそが、希望だと信じています。


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