2012年3月30日金曜日

もし、あなたの知り合いで悔しい思いをしている


職人さんがいたら、または、あなたが職人ならば

いいたいことをいって下さい。(コメントください)

いわれたことを黙々とこなす寡黙な職人さんも
... います。

しかし、それはいいことでしょうか?

良くないです。

私の会社で藤森棟梁という人がいます。
大工の中の大工。

棟梁の中の棟梁と呼ばれています。

ものすごくお金にうるさいです。

お金に納得できなければ、仕事はしません。

私は、過去2件、自宅戸を建てましたが、
2件とも藤森棟梁にお願いしました。

棟梁の言い値です。

提示する金額は高いでしょうか?

高くありません。
ごく普通です。

彼は、いつも職場に革新を起こします。
こんなことがありました。

私の田舎、諏訪には、諏訪大社という有名な神社が
あります。

神社は、宮大工が作ります。

ある日、棟梁は、神社仏閣を専門にする
工務店で仕事をしました。

「あんた達、いくらもらっているの?」

最初の一言がこれです。

○○円くらいだよ。

「あんた達バカじゃないの?20年前からその
金額でやっているでしょう?」

そうです。

「なぜ、腕を安く売るの。交渉はしたことがあるの?」

ないよ。

「それでいいのか?あんた達は大工の最高峰宮大工だ。
誇りはないのか?口がきけないのか?」

・・・・

棟梁はどうしたでしょうか?
・・・・・・・

さすが、私が見込んだ棟梁です。

1、まず、何も言わずに、仕事をこなした。

2、なれてきて、スピードを上げました。

・手ぶらで移動しない。

・無駄口をたたかない。

・休憩時間を15分と決める。

・作業を行う前に、みなをあつめ段取りを決める。

・仕事を始める前に設計図を頭にいれる。

・腕のいい大工と、悪い大工、仕事を分け
効率を重視した。

で、今までの半分以上の早さで仕事を終えました。

そして、宮大工の社長を呼び説明しました。

自分たちの仕事のやり方をかえる。効率を上げる。
だから、報酬を上げてくれ。

でなければ、全員で今日辞める。

彼らの仕事は俺が探す。と、交渉し、今までの
倍の報酬を得ることに
成功しました。

棟梁は、その後、私の会社で働いています。

職人はこういうことをしなければなりません。

そうでなければ、いつまでたっても地位も上がらなければ
報酬も上がりません。

腕はあるのです。

後は意識を変えるだけです。

少し勇気を持って「口を開く」のです。

・・・・・・・・・

職人は奴隷です。

奴隷は、自らの手で、奴隷解放運動をしなければ
ならないのです。

・・・・・・

写真が藤森棟梁。




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