2010年4月1日木曜日

心の掃除人

今日は睡眠と広告の関係についてお話します。

あなたの周りにはよく
「一晩じっくり考えさせてくれ」という人はいませんか?

私は普段から、「悩んでいることも寝て朝になればすべて上手くいく」
ような気がします。

(実際に悩むとすぐに寝ます。なので、田舎の事務所の机の隣には
簡易ベットが置いてあります)

睡眠というものは私たちの心にどのような影響を与えるのでしょうか。

睡眠は、日々見たもの、聞いたこと、疑問、問題、チャンス、感情、嫌なこと、
このような情報を私たちが適切に処理できるように助けてくれるのです。

言い換えれば、睡眠とは常にあなたに誠実な仕事をしてくれる
「心の掃除人」なのです。

その掃除人が多すぎる情報を適度に消し去ってくれるからこそ、
この情報過多な社会で私たちは正気を保っていられるのです。

まさに睡眠とは体を休めるためだけではなく、
精神にとっても必要不可欠な存在なのです。

しかし同時に睡眠は、私たちがお客様に覚えておいて
ほしいものも消し去ってしまいます。

広告をお客様に覚えてもらうのに何度も繰り返し見せる必要があるのは、
この「睡眠による記憶の初期化」というものがあるからにほかなりません。

変に聞こえるかもしれませんが、消費者が広告を覚えてもらえるかどうかは、
人が広告を見る回数と眠る回数の比率によるところが大きいのです。

つまりもしあなたの商品をブランドとして消費者に頭の中に
長期にわたって記憶させたいのであれば、

お客様が7回眠る間に3回広告を見せる、
つまり一週間に3回、それを52週(一年間)継続して見せる、
というのが理想です。

要するに一度にたくさん見せるのではなく、
適度に間を空けてなおかつそれを継続して見せる、ということが重要な点です。

一度に詰め込まれた情報は一晩寝れば次の日には忘れてしまいます。

反対に、ゆっくり頭に入ってくる情報は覚えるのは遅いのですが、忘れるのも遅いのです。

ちなみにブランドとしての定着を目的としない短期間のキャンペーンについては、
いくら見せても多過ぎるということはありません。

予算の許す限り短期間にできるだけ
たくさん広告をお客様の目に触れるようにしてください。

ただ、ブランドを確立するということは、
ぬかるんだ山を登るようなものだということを知っておいてください。

それは3歩進んで2歩下がるようなものだと思わなければなりません。

すなわち、お客様に商品を長期にわたって記憶してもらうためには、
睡眠によって忘れられないために、
何度も繰り返す粘り強さと忍耐強さが必要だということです。

今回お話したブランド化(ブランディング)、
また長期記憶と短期記憶の違いについてはまた次回以降に詳しくお話します。
楽しみにしておいてください。

3 コメント:

西野 さんのコメント...

こんにちは。西野です。寝るって良いことと感じました。また、ブランド確立は大変な作業なので、一気に売り切ってしまった方が、労力が掛からないのではないかと感じました。
長期記憶と短期記憶、とても興味があります。楽しみにしています!!

正道 さんのコメント...

平先生
「孤独の旅」からお戻りになり1年が
経ちましたが、あの旅は、人生における
「睡眠」でしたか?先生のブログ本を
再読しています。あの時の自分の情熱や
誓いはどこへ行ったのか。そのフックを
確認しています。

匿名 さんのコメント...

西野さん、こんにちは。
寝るのはすごくいいと言いますが、早起きが大切です。私も、6時、もしくは7時に起きています。この違いは、飲んだ時、飲まないときの違い。

で、早起きして何をするのか?ですが、これは、今興味のあることをする。です。私の場合、日課としているサーキットを行い、その後は、読書、曼荼羅の絵を書く、散歩。ですね。
何かしら、始めるといいですね。

正道さんありがとうございます。

孤独の旅は、50年間の疲れを落とす、癒しの旅でした。本当に楽しかったです。旅の間に、得たものもあれば、失ったものもあります。

全てが今の私の取っては学びになりました。
ただ、その学びを100%生かしているのかというと、そうではないです。やっぱり、人間ですので、さぼったりしてしまいます。

仕事を頑張らねばと思う毎日です。