2009年5月6日水曜日

№1 第二の人生 プロローグ

このブログは、俺の人生の旅の記録である。

あまりに私的なことを書いているので、公開するかどうか迷った。
しかし、俺の成功を知るものにとって、
本当の俺を語る必要があると思った。


本当の俺・・・

俺自身もよくわからない。わからないまま50年間生きてきた。

41才で起業し10年間がむしゃらに働いた。
そして、成功を手に入れた。しかし・・・

俺は俺自身を見失った。その結果、すべてを失った。

どうして良いかわからなくなった時、彼-Mrxが手をさしのべてくれた・・・

2010年12月

俺はなぜ旅にでようと思ったのか?

それは、俺の中で一番大切なものを失ってしまったからだ。

一人になりたかった。一人で考えたかった。今までの自分の人生は何だったのか。

ここ数年の出来事は夢だったのか。それとも幻だったのか・・・
考えてみたかった。一人になって考えたかった。

俺はほんの数年で人がうらやむような成功を収め、
普通の人が一生働いても稼げないお金の数十倍のお金を手に入れた。

そして、資産を増やしていった。
手に入れたものは大きかったのだが、失ったものはそれ以上に大きかった。

この旅で、俺は原点に帰りたいと思った

自分の原点。それがどこにありどんなものなのか想像もつかない。

貧しい生活から抜け出したくて一生懸命に働いた。

人にバカにされたくなくて死にもの狂いで働いた。

そして、成功を収めることができた。
しかし、本当に成功したといえるのだろうか。

俺は成功してからは、お金を湯水のように使った。

欲しいものは全て手に入れた。

行きたい所に好きな時に自由に行けた。

夢をすべて叶えたと思った。しかし・・・

ある日、俺はメンターであるMrxに相談した。

「X、私は大切なものを失ってしまいました。
あなたの教えを守らないで、自分の思うままに行動してしまいました。

そして気がついたときには、私は私で無くなっていました。

X、私はどうしたら良いか分かりません。働く気力もなくなりました。」

Xはこう答えた。

「平さん、旅に出ましょう。

全ては旅が教えてくれます。

ただしこの旅には条件があります。

今までのように、友人を連れて、沢山のお金を持って行ってはいけません。
たった一人で、お金をできるだけ使わない旅をしてください。

そして、その記録を毎日付けていってください。
毎日、いくらお金を使ったか、どんな行動をしたか、何を考え、何を感じたか、

その一部始終を書いて私に送ってください。いいですね。」

「分かりました。」

「では、1ヶ月以内に、会社を整理して、家族、友人などに別れを告げ旅の準備をしてください。
旅立ちの日が決まったら私に連絡してください。

それから、荷物は、りっく一つです。

その中に、パソコン、カメラ、ノート、ペン、薬。
それだけを入れてください。他のものは一切持って行ってはいけません。

パソコンの中に入っているよけいなものも全て消してください。
何も入っていない空の状態にしてください。良いですね」

これが、Mrxの指示である。

うんもすんも無かった。俺は言われた通りに準備した。
そして、出発の日を連絡した。

この旅の記録は俺が経験した真実の記録だ。
脚色も無ければ、誇張も無い。素直な気持ちで、ありのままを記録していった。

旅の記録にしては、観光名所の案内もない。
というのも、この旅の目的は自分の原点を探すための旅だからだ。

失った自分を取り戻すために、

次のステージに向かうために、

自分の原点をもう一度みたい。

最も大切な何かを探したい。

それが見つかれば俺の中の何かが変わる。

大きく進化することができる。

Mrxはそういった。

俺は旅の準備をはじめた。

Mrxの指示:

一人で旅をすること

・お金をできる限り使わないこと

・持ち物は、りっく。その中に、パソコン、カメラ、ノート・ペン、だけを持つこと

・毎日、使ったお金、行動、考え、気づいたことを記録すること


そして、この二つのことを誓った。

・1年間日本に帰らない。誰とも連絡を取らない。

・自己責任で行う。例え命を失っても後悔しない


俺は決断した。

俺の原点=コアを見つけるまでは、たとえ手足をもがれようと、

誰かが死のうと、会社がなくなろうと、絶対に帰らない・・・

こうして俺の孤独の旅ははじまった。

そして、俺は今マレーシアにいる。

俺の旅の過程を話していくのだが、この話はとても暗く辛い話だ。

あなたが読むと自分の人生と照らし合わせ、救いのない暗闇が待っているかもしれない。
なので、慎重に話していきたい。

人生で最も大切なのは過去でも未来でもない。今、現在である。

まずは、俺が今なにを考え、

どこでなにをしているのか?

何のために?

それを話していく。

俺の話は、あなたの人生を左右させるものではない。
あなたはあなたの人生があり、俺には俺の人生がある。
人はみな違う人生を生きるべきなのだ。

今俺は五〇才になった。

世の中の五〇才はどうだろう。

夢はあるのだろうか?

希望はあるのだろうか?

俺は孤独の旅で、考えたことが一つだけある。

それは、人生はこれからである!ということだ。

五〇才からの素晴らしい生き方。
生きていて良かった。心からそう思える人生が必ずある。

俺はそれを教えていきたいと思った。

それが俺の第二の人生なのである。

追伸

このブログを読んだ感想を送っていただけると嬉しいです。
また、私への質問も受け付けます。今困っていること、悩んでいること
お金儲け以外のことでしたら、なんでもかまいません。

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・真剣に質問すること
・理解できるように書くこと
・1回に質問は一つであること

送り先:50agelife@improbic.com

1 コメント:

影山勝巳 さんのコメント...

このブログの創刊メッセージを、今改めて読みました。(10回目くらいかな?)  
今読んでも、また心に刺さりました。

特に、
全ては旅が教えてくれます。
というXの教え。 


そして、最終行のコメント数をみたら
「0」 

今まで気づかなかった。これはいけないと思い、今コメントを綴っています。

平先生が行ってくださった「孤独の旅」の経験を受けて、
自分も「プチ孤独の旅」に2009年のクリスマスイブに旅立ちました。

わずか6日間の旅でしたが、
その経験がなければ、
自分は今とは確実に別の陳腐な人生を送っている。
そんな確信があります。

平先生、本当にありがとうございます。